整骨院の開業で失敗しない!開業前に押さえておきたいポイントとは?
整骨院と言うのは、ストレスでの身体不調の改善や、怪我をした際に相談される方もいますよね。このように、整骨院はニーズが多いことから、独立して開業を考えている方もいるのではないでしょうか。ここでは、整骨院を開業する際に押さえておきたいポイントをお伝えします。是非、開業する際の参考にして下さいね。
整骨院開業で押さえておきたいポイントとは?
先ず、開業に大事な事業計画と現金給付についてみていきましょう。整骨院の開業で事業計画を立てる際には、整骨院をどこで開業して、主にどんな患者さんがターゲットであるか、周辺に同業の整体院はあるか、一日の売り上げ目標金額など、色々なことを決定していきます。事業計画書作成と共に、療養費の扱いも考える必要があり、整骨院は病院や診療所の現物支給とは違って、施療行為を受けた対価を治療費で全て支払う現金給付になります。
なので、治療の後に証明や支払い明細を提出して、適正判断されると還付されるケースもあります。療養費の判断は柔道整復師会が代行しており、患者さんの負担軽減の為にも柔道整復師会への所属はお勧めです。療養費の取り扱い手続きを考慮し、開業する1ヶ月前までには所属か個人請求か決定しておくのが良いでしょう。
また、開業費用と資金調達方法についてですが、整骨院の開業では必要設備、備品調達、内装工事など、開業資金は約100万円~1000万円程度が目安になります。金額に開きがあるのは、設備、備品数、質、内装工事のグレードなど、工事内容や質で費用が変わってくるからです。開業資金を自己資金で賄うことが難しい場合には、金融機関からの融資利用がお勧めす。日本政策金融公庫の融資では新規開業でも審査が通りやすく、その他にも、地方自治体助成金制度を利用することも可能です。
開業の流れと必要な手続き・書類とは?
開業の流れですが、整骨院を開業するには「どのような整骨院を経営していくか」考えておくことが大切です。このように、お店のコンセプトを明確化してから、実際にオープンする物件を探しましょう。また、開業場所に関しては、お店のコンセプトに合わせて決めるのがお勧めです。
物件決まれば、内装工事と設備準備に取り掛かっていきますが、整骨院では施術用ベッドや治療機器が必要なので、オープン日までに準備を整うように計画的に進めていきましょう。尚、整骨院の保険診療では、療養費と認められない場合には給付の受けとりは不可です。請求業務が必要なので、柔道整復師会に入会し請求業務代行してもらうか、個人請求を行うか、どちらかを選ぶことになります。
また、整骨院の開業に必要な手続き・書類についてですが、整骨院を開業する際には、幾つか書類提出する必要があります。先ず1つ目は、施術所開設届です。整骨院を開業してから10日以内に保健所に届けを提出します。ですが、保険申請を厚生局で行う場合には、届けの写しが必要で、開業前にプレオープンを設けて日程調整するケースが多いです。次に2つ目は、受領委任契約です。
これは、地方厚生局に対して行うもので、保険請求時に必要契約記号番号を取得出来ます。そして3つ目は、共済連盟と地方共済協議会の承諾番号、防衛省番号取得です。これは、国家公務員、地方公務員、自衛官に対して保険施術を行った場合の請求時に必要になります。それぞれに申請を行いますが、地方共済協議会承諾番号に関しては、申請不要の場合もあるので事前確認がお勧めです。最後4つ目は、労災です。労災指定機関になるには、所轄の労働基準局へ申請を行いましょう。
整骨院開業での立地や工事前の注意点とは?
整骨院の開業では、立地選定が重要なカギになります。整骨院の立地と言うのは、治療内容からターゲット層が多い地域を想定した場所選びが重要です。例えば、高齢者向けの地域密着型整骨院の場合であれば高齢者が多く住む住宅街、スポーツでの怪我治療が売りの場合であれば学校や体育館の近くなど、ターゲットによって立地候補は変わってきますよね。
なので、適切な立地を選ぶ為にも各地域で得られるニーズの把握が必要です。例えば、ビジネス街なら平日の自費診療中心、駅前繁華街では買い物ついでの治療客など、立地する場所で変わる要素もある為、エリアの特徴を掴んだ上で物件の選定をしていくことが大切です。
また、外装と内装の注意点もあります。整骨院の内装と言うのは、施術室や待合室の広さ、消毒設備、部屋の区切りなど、これらを満たしていることが大切です。それに、内装決定の際には、物件の要件に合致しているレイアウトでなければならず、また、使いやすさも重要なポイントになります。
希望やイメージしている内装を書き出し、その上で、実際に利用した際に不便感が無いか考えましょう。施術者と利用者双方にとっての使いやすさも考慮しつつ、動線やプライバシー保護など点をチェックすることが重要です。
接骨院の物件選びと工事のポイントとは?
先ず、物件選びのポイントですが、物件を借りる際には家賃数ヶ月分の保証金、礼金、仲介手数料などがかかります。店舗用物件と言うのは、住宅用と比べて保証金が高く設定されており、開業する際には資金確保が必要です。また、家賃は整骨院の毎月の売り上げに関係無く発生するものなので、予算とのバランスが良い物件を探すことが重要になります。
物件を決定する際には、複数の物件を比較することはもちろん、周囲の雰囲気や同業が近辺にいないか確認しましょう。整骨院を開業するエリアで、それぞれにエリアの特色があるので、違その場所に訪れる人の目的も異なってきます。
自分が開業する整骨院のコンセプトに適した立地条件であるか調べると、エリアに住む方の整骨院のニーズの有無や目的が見えてきます。なので、整骨院のニーズがあって、自分が開きたい整骨院のイメージに合った地域での物件を探すのが失敗しないコツです。
また、整骨院の内装工事のポイントですが、整骨院には広さや区画分けなどの基準がありますよね。なので、その基準に沿って工事を行う必要があります。その為には、業者の施工実績をHPなどで見て、施工経験が豊富な業者選びがポイントです。幾つかの業者で悩んだ再には、見積もり依頼で工事内容と相場を比較したり、業者の提案力なども確かめたりして、信頼出来るところに依頼するようにしましょう。
決まった業者とは、レイアウトに時間をかけて、来院してくれる患者さんはもちろん、従業員スタッフにとっても、動きやすい整骨院にすることが大切です。動きの動線、店内の清潔感や安心感、このような要素も考慮しつつデザインも考えていきましょう。
。絵や写真などの事例を見せるなどして、具体的に自分のイメージを業者に伝えられると、スムーズに店内のデザインを決定し固めていくことが出来ます。業者の現場調査~お店の引き渡しには、約1~2ヶ月程度かかるのが通常です。なので、その期間も想定して開業予定日に間に合う工事スケジュールを立てることが重要です。
まとめ
ここでは、整骨院を開業する際に押さえておきたいポイントについてお届けしてきましたが、いかがでしたか?整骨院の開業では、資金調達、事業計画からはじまり、物件を借りたり、内装工事を行ったり、色々と行うべきことがあります。開業までのイメージが固まっていないと、準備段階で問題が発生してきたり、開業後も上手く行かなかったりする恐れもあります。しっかり計画を立てて、開業の実現に向けて準備をしていきましょう。